情報・Q&A
アカリンダニ感染症について
数年前からアカリンダニ感染が急激に拡大しています。飛べない蜂が多数徘徊したり、貯蜜を残したまま群が崩壊した場合、アカリンダニ感染が疑われます。一見健全そうに見えても、感染群から数十m 以内の蜂群は高確率で感染しています。アカリンダニ感染かも?という場合は、迷わず下記までご連絡下さい。検査してお知らせします。
【症状】
冬~初春、巣門から半径数mに飛べない蜂が徘徊し、大量に死亡。重症になると群が崩壊。羽が
閉じない蜂が見られる。
【原因】
ミツバチの胸部気管内で約0.15mm の極小のダニが増殖、感染。
【対策】
近くの群に感染するので隔離する。治療法についてはご相談下さい。
【検査】
1. 研究所にメールかFAX で以下の内容を連絡。
・お名前 ・郵便番号 ・住所 ・電話番号・メールアドレス ・群数
2. 生きた蜂を20-30 匹ぐらい群ごとにわけて冷凍しておく。(省略可)
3. サンプル送付容器(70%エタノール入り)などが到着。
4. 容器に冷凍しておいた(あるいは生きた)蜂を群ごとに入れる。
5. 調査用紙に必要事項を記入し、同封されていた着払い伝票で送付。
6. 検査結果をメール、FAX、あるいは電話でお知らせします。
( 検査はすべて無料です。)
*連絡先
〒305-0851 茨城県つくば市大わし1-2
農業生物資源研究所 昆虫相互作用研究ユニット
前田太郎
電話・FAX 029-838-6289
ホームページ http://beekeeper.seesaa.net/
新発見 大スズメ蜂対策
右の写真は、巣箱の上に置いたネズミ取り紙にくっついた大スズメバチです。大スズメ蜂対策に頭を悩ませていた富永政弘事務局長は、これで大スズメ対策はもう心配しなくても良くなったと、言っています。
大スズメバチは仲間意識が強く、ネズミ取り紙にくっついた仲間の蜂を助けに来ます。そのためにおとりの大スズメバチをくっつけて巣箱の上に置くと、次々に助けに飛来し、あっという間に50匹以上の大スズメバチがくっついてしまいました。試してみる価値はあります。(ネズミ取り紙は雑貨量販店にどこにでもあります。)
なお黄色スズメバチにはこの方法は適用出来ません。黄色スズメバチには仲間を助けるという習性がないためです。別の対策が必要です。
Q&A 初心者講習会より
Q 巣虫(ウスグロツヅリガの幼虫)の原因と対策を教えて欲しい。
日本みつばちの飼育経験者なら、ほとんどの方が巣虫の経験があるでしょう。原因は良く分かりません。巣がゴミなどで不潔になった場合、あるいは蜜源が少なく、空の巣房が多くなるとそこに巣虫が発生するなどと言われています。巣虫の撃退で成功例は、弱った巣に蜜を与えたら、巣全体が元気づいて巣虫を撃退してしまった例が報告されています。
しかしこれも万能とは言えず、手遅れの場合もあります。日本みつばち飼育経験が十年以上の方でも、全滅する場合があります。油断しないで巣箱が軽くなる等の異常を感じたときは、早めに蜜を与えるなり絞ってしまうなりして対策する必要があります。
巣虫の天敵 (ニホンミツバチ 佐々木正己著から抜粋)
巣虫は巣材のワックスの香りに強く誘引される。この巣虫のいるところには、必ずと言って良いほど寄生蜂のスムシコマユバチ(体長2㍉)の姿も見かける。巣虫の幼虫に寄生し、これを防除してくれる。巣虫の天敵である。
Q 給餌の方法について教えて欲しい。
砂糖1㎏に対して水1㍑の割で砂糖水を作り、沸騰させます。沸騰したらすぐ火を止めてください。砂糖は良質の物(安売りの物ではなく、(メーカー品)を使用してください。
容器には蜂がおぼれないように足がかりとなる発泡スチロールなどを入れて下さい。こつは短日時に一気に与えることで、最低5升と思ってください。1日に1升くらいは運んでしまいます。
また容器は必ず巣箱の中に入れることです。表に置くと西洋みつばちに盗蜜されます。西洋みつばちが盗蜜を始めると、匂いによって巣の中まで新入して、巣を壊滅させてしまます。
Q 分蜂後給餌した方が良いかどうか。
早い時期の分蜂(4月~5月)には必要ありません。7月の分蜂には給餌の必要が有る場合があります
巣虫にやられた巣
Q みつばちの活動は温度と関係があるのか。
温度と大いに関係があります。寒さは勿論ですが、夏の暑さにも弱く、暑くなると活動が鈍くなります。
Q 蟻対策はどうするのか。
蜜を求める蟻は大変気になるところです。少しの蟻だったら無視しましょう。くれぐれも薬品は使用しないようにしてください。薬品を嫌う野性のみつばちは、直ちに群ごと逃亡してしまいます。もし沢山の蟻が群がってくるようなら、巣を見つけて熱湯をかけるなどして駆除してください。
Q 蜜を絞る時期は
7月か10月が蜜を絞るシーズンです。特に秋は、親蜂を残して冬越させるためには蜜が貯められる期間が必要です。10月に入れば幼虫もいなくなりますので、絞りやすいでしょう。
大スズメ蜂エキス・蜂蜜漬け
★作り方
使用する材料は、果実酒の焼酎35度 1.8L(一升)に、大スズメ蜂40匹を生け捕りにして、生かしたまま焼酎の中に入れる。(マムシ酒なども同様)
大スズメ蜂の体内にある、230種類のアミノ酸のエキスが溶け出します。薄暗い所に3ヶ月以上保存すると飲用できます。臭みがあって飲みにくい場合は、保存するほどまろやかになって飲みやすくなります。飲み方は、適量取り出してから、水かぬるま湯で薄めて、ハチミツを適量入れて飲みます。
★ 大スズメ蜂の蜂蜜漬け
蜂蜜2.4Kg(一升)に大スズメ蜂40匹を入れることで簡単ですが、これは10ヶ月以上保存すれば蜂蜜にエキスが溶け込んで有効になります。毎日、10g位づつ飲むと快調になるのが判ります。特に、虚弱な方にお奨めいたします。
◎体験に基づく実験的飲用は、次の通りです。(カッコ内は用法用量)
*疲労回復(焼酎漬け10cc一日一回)・・・体質によっては水かお湯で薄めて飲用して下さい。
*高血圧降下(焼酎漬け10cc一日一回)・・・時々血圧計を見て下がってきたら量を半減する。多く飲めば低血圧に
なり、大変な結果になりますのでご注意して下さい。
*神経痛・リウマチの痛み(焼酎漬け10cc一日二回)・・・体質によりこの症状は、一週間位で痛みが治まります。
*前立腺肥大症(焼酎漬け10cc一日一回)二,三日で症状が落ち着き、爽快になります。
*心臓全般(蜂蜜漬け10g一日一回)・・・心臓発作が時々起きる人は、オオスズメ蜂の蜂蜜漬けを一日に10g飲用
がよいようです。
*不眠症・寝汗(就寝前に焼酎漬け10cc一回)
*頑固な便秘に特効。蜂特産のローヤルゼリー・プロポリス・花粉なども便秘に大変有効です。
*ぜんそく(蜂蜜漬け大人は10g)・・・子供は5gを一日二回、少しずつ飲ませる。
*機能活発若返り(焼酎漬け5cc一日一回)・・・いずれも体質により飲用する量は増減しますが、強力効果のため絶
対、多量に飲用することは禁物です。
*虫刺され(蚊・ぶよ・アブ・毛虫・蜜蜂・アシナガ蜂など)の痛みやかゆみに効果あります。
昨今の温暖化に伴う越冬時の注意点